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旬の数字 2018/11/14

LAで世界最大級のハロウィンイベント50万人以上が仮装で参加



執筆:谷口賢吾(BBT大学大学院 講師)

今年も10月31日に世界各国でハロウィンイベントが行われました。皆さんは仮装とかパーティなどされましたか?

ハロウィンとは、秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事で、仮装した子どもたちが「Trick or treat(トリックオアトリート)」と近所の家を訪問してお菓子を貰うという風習があります。

しかし、今では宗教的な意味合いはほとんどなくなってしまっているようです。今年も、ロサンゼルスの「ハロウィーン・カーニバル」では50万人の人々が仮装して集まりました。このイベントは、1987年から行われていて、日本からも観光客が多く訪れているようです。

一方、日本は元々ハロウィンの風習がなく、海外のモノという感覚が強かったと思われますが、海外情報の流入や、キディランドが‘80年代に原宿で行った販促イベントとしてのパレード、90年代後半~2000年代前半のTDL、USJといったテーマパークのイベントにより、徐々に海外の真似をするようになったと指摘されています。

そして、2010年代になるとSNSの普及により一気に参加者が増えて、今ではクリスマスやバレンタインデーと肩を並べるくらいのイベントになっています。今年も渋谷には、数万人規模ともいわれるほど大勢の若者が押し寄せました。

しかし、渋谷ではハロウィン参加者が暴徒化して車を倒したり、スリや万引き、痴漢行為などがあったり、渋谷センター街の店舗の売上が通常時よりもむしろ落ち込み、集客があっても地域への貢献はむしろマイナスになったとの残念なニュースが相次ぎました。これを受けて、渋谷区長は、来年度より有料化も検討すると発表したくらいです。

今年の騒動を契機に、ハロウィンに対してネガティブな意見が見られるようになりました。それでも、ハロウィンの経済効果は大きく育ってきています。停止・禁止にするのではなく、地域コミュニティへの寄与や、家族コミュニケーションへの貢献が期待できる、皆が楽しく過ごせるような健全な記念日に定着していくことを期待したいですね。

執筆:谷口賢吾(たにぐち けんご)

ビジネス・ブレークスルー大学、同大学院 専任講師
地域開発シンクタンクにて国の産業立地政策および地方都市の産業振興政策策定に携わる。
1998年より(株)大前・アンド・アソシエーツに参画。
2002年より(株)ビジネス・ブレークスルー、執行役員。
BBT総合研究所の責任者兼チーフ・アナリスト、「向研会」事務局長を兼ねる。
2006年よりビジネス・ブレークスルー大学院大学講師を兼任。
同秋に独立、新規事業立ち上げ支援コンサルティング、リサーチ業務に従事。

<著書>
「企業における『成功する新規事業開発』育成マニュアル」共著(日本能率協会総合研究所)
「図解「21世紀型ビジネス」のすべてがわかる本」(PHP研究所)