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MBAダイジェスト 2019/05/03

マーケティング概論(3)世界がもし100人の村だったらどのような切り口で切り分けるかという話

『MBAダイジェス』シリーズでは、国内初・最大級のオンラインMBAである「BBT大学院」、ならびに2つの国際認証を持つ「BOND-BBT MBAプログラム」の修了生が、両校で学ぶMBA科目のエッセンスをまとめ、わかりやすく紹介していきます。将来的にMBAの取得を検討している方や、MBAの基礎知識をインプットしたい方はご活用ください。



執筆:佐藤祐樹(BBT大学院MBA本科修了、三丸化学株式会社 取締役)
対象科目:マーケティング概論(数江 良一 教授)

丸いピザはどう切っても丸い

丸いピザは、どんな切り方をしても、全部合わせればまた丸くなります。

どこかに空白ができたとしたら、誰かがつまみ食いした証拠です。

もしピースが余ったら…?昨日の食べかけのピザが混入したのでしょうか?

余計なピースには関わらないほうが無難です。

お腹を壊す前に捨ててしまいましょう。

セグメントって何?

今回の質問。

セグメント、という言葉の意味は?

これはわたしがMBAコースに入学して最初に調べた単語です。

こんな言葉も知らないでビジネススクールに入ったのか?なんて言われましたが、知らないものは知らないので仕方ありません。

調べて、理解して、自分のものにすればいいだけです。

セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの頭文字を取ってSTPと言いますが、その最初に出てくるセグメンテーションという言葉は非常に重要です。

重要ですが、ビジネスの現場では非常に混乱しています。

誤解されて使われていることが多いので解説します。

ざっくり③ セグメンテーションは切り口が勝負!

セグメントとは、いろんな切り方で切ったピザの各ピースを言います。

全部合わせれば丸いピザに戻りますが、この丸いピザ全体がひとつのマーケットを表します。

切り方は、ちゃんとした法則を設定すれば、自由です。

この切り方のことをセグメンテーションと呼びます。

バラバラのセグメントにするのがセグメンテーションで、各セグメントをパズルのように組み合わせると、元の丸いピザに戻ります。

何の話をしているかわからないかもしれません。

例を挙げましょう。

世界がもし100人の村だったら

『世界がもし100人の村だったら』という有名な話があります。

初めて知った人だけではなく、もともと知っている人も、改めて検索して読んでみてください。


この話は、世界をセグメンテーションすることで人を感動させる、というコンセプトの物語です。

「もし世界が100人の村だったら、52人が女性で、48人が男性です」。

性別という切り口で2つのセグメントにセグメンテーションしています。

合わせると100人で、ヌケやモレはなく、余計なピースが余ったりもしません。

丸いピザの完成です。

「61人がアジア人で、13人がアフリカ人、13人が南北アメリカ人で12人が欧州人。あとの1人が南太平洋地域の人です」。

地域でセグメンテーションしています。全部合わせると100人で、ヌケやモレはありません。

「すべての富のうち、6人が59%を持っていて、みんなアメリカ合衆国の人です。74人が39%を、残りの20人がたったの2%を分け合っています」

複合的なセグメンテーションですね。

富の量という切り口で世界全体の100人をセグメンテーションしています。

また、富そのものも、量でセグメンテーションされているので、全部足すと100%です。

どんな切り口で切り分けるか?

前回、市場とはなにか?を説明しました。

セグメンテーションとは、その市場を丸いピザだと考え、さまざまな切り口で切り分けていくことです。

ようは、「どんな切り口で切り分けるか?」 がセグメンテーションです。

ポイントは、合わせれば完全な丸いピザに戻ることです。

空白があったらヌケやモレがあるはずだし、余ったピースがあれば重複してカウントしている可能性があります。

切り口には、年齢、ジェンダー、地域、年収、趣味の属性など無数の考え方があり、正解はありません。

STPの順番で言うところの、次の「ターゲティング」につながる切り口を試行錯誤しましょう。

佐藤祐樹

BBT大学院MBA本科 修了 三丸化学株式会社 取締役事業部長
1974年生、宮城県仙台市出身。
大学でデザイン(専門はシルクスクリーン)を学んだ後、写真業界、出版社勤務を経て現企業に転職。営業・マーケティング部門で活躍中、2011年3月に出張先で被災。
その後2年間、企業勤めの傍らボランティアセンターの運営に携わる。
2013年にBBT大学院に入学、2015年MBA取得、同年取締役事業部長に就任。事業活動の責任者としてマーケティングから人事まで幅広く担当している。
また、2015年10月に友人とコーヒーの焙煎販売を行う株式会社リュミヌー珈琲を設立。
その他、コピーライターや事業計画作成支援、大学の補助教員などのフリーランス業務も行う。
「世の中の幸福の総量を力強く増やす仕事人」を目指す愛犬家。愛犬を連れてよく遊びにも行く。
趣味は手作りスモークチーズなどの燻製を作ること。

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