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MBAダイジェスト 2020/01/09

Cross Cultural Business Communication(5)これからも学び続けるあなたへ

『MBAダイジェスト』シリーズでは、国内初・最大級のオンラインMBAである「BBT大学院」、ならびに2つの国際認証を持つ「BOND-BBT MBAプログラム」の修了生が、両校で学ぶMBA科目のエッセンスをまとめ、わかりやすく紹介していきます。将来的にMBAの取得を検討している方や、MBAの基礎知識をインプットしたい方はご活用ください。



執筆:川根靖弘(大手コンサルティングファーム勤務、BOND-BBTアルムナイ「豪研会」幹事長)
対象科目:Cross Cultural Business Communication(講師 Krista Mathis)

これまでの寄稿にて、Bond BBT Global Leadership MBA にて私の学んだ科目、『Cross Cultural Business Communication』での学びの一部をダイジェストとしてお届けして参りました。

最終稿である本稿では、これまでの学びの振り返りと、これからの学びについて私自身の考えをお話しさせていただけたらと思います。

振り返り1:コミュニケーショングループは大きく2つに分けられる

アメリカの文化人類学者であるEdward Twitchell Hall, Jr.の提唱した有名な“High-context and low-context cultures”という概念について学びました。この概念は、話者同士で交換されるメッセージがいかに明確であるか、そして文脈がコミュニケーションにおいてどの程度重要であるか、というものでした。

両者をざっくりと仕分けすると、High-Context Cultureは“相手に悟ってほしい”コミュニケーションが特徴であり、Low-Context Cultureは“伝えたいことはすべて私が言葉で表す”コミュニケーションが特徴であると言え、優劣ではなく“シンプルに異なる”という事実のみがここでは浮かび上がることを学びました。

<第2回の記事はこちらから>

振り返り2:多国籍メンバーを支援し、共に歩むリーダーシップ

1970年にロバート・K・グリーンリーフによって提唱された“サーバント・リーダーシップ理論”について学びました。

このリーダーシップは、パワーでフォロワーを引っ張っていくような“人の上に立つリーダーシップ”ではなく、目標の実現に邁進するフォロワーに対して、リーダーの方が尽くすという“支援型リーダーシップ”であり、傾聴・共感・癒し・気づき・納得・概念化・先見力・執事役・成長への合意・コミュニティづくり、という10個の特徴があることを学びました。
同時に、リーダーシップは後天的に学ぶことができる、ということを学びました。

<第3回の記事はこちらから>

振り返り3:それぞれの“お国柄”を理解する

心理学者のGeert Hofstede博士によって1967年から1973年までの期間、IBMの従業員へ価値に関する調査を世界規模で実施され、その結果を因子分析することで生み出された“Hofstede’s cultural dimensions理論”について学びました。

国ごとの文化的特徴を示す6つの次元は、力の距離感*Power Distance(PDI)・個人主義と集団主義*Individualism & Collectivism(IDV)・男性らしさと女性らしさ*Masculinity(MAS)・不確実性回避 *Uncertainty Avoidance(UAI)・長期的志向と短期的志向 *Long Term Orientation (LTO)・満足への寛大さと厳格さ *Indulgence versus Restraint (IVR)で構成されており、これら6つの次元の各スコアで相手のコミュニケーションの傾向を把握することによって未知のものへの不安を減らし、決定的な間違いを避け、適切なアプローチがとりやすくなることを学びました。

<第4回の記事はこちらから>

“これから重要になるスキルとは、端的に言えば人が得意であって、機械はあまり得意ではないものである”とOxford UniversityのMichael A Osborne教授が提言していますが、ここまでお伝えしてきた『Cross Cultural Business Communication』での学びをOsborne教授のアドバイスに基づいて再解釈すると、一層興味がわくのではないでしょうか。

これからの学び。人生100年時代をポジティブに過ごすために

私自身の学びの原動力はなにかと問われれば、“健全な危機感から”と私は答えることができます。

例えば、人口減少の一途を辿る日本にこれからも住み続け、漫然と働き続けることは果たして安泰と言えるのだろうか。
人件費は安く、経済発展も著しく、かつ英語ネイティブなライバルたちと、日本人である私達はどのように国際社会で戦うのか。AIによってあと20年で現在の47%の仕事がなくなるかもしれないこの世界で、人間である私達だからこそ発揮できる価値はなんなのか…。これら健全な危機感に対する最適解は、新しい学びを続けることで自身をアップデートし続け、そしてアウトプットし続けることで自身の血肉とすることである、と私は思うのです。

私にとってBond-BBT Global Leadership MBAで出会った『Cross Cultural Business Communication』は、“人が得意であって、機械はあまり得意ではないもの”を体系的に学び、そして実社会でアウトプットすることで自身の強みを自覚するキッカケとなりました。

学びの原動力やキッカケは人それぞれと思いますが、これからも続く人生に漠然とした不安を抱えている方や、新しい学びの先に拓ける未来についてイメージのなかなか湧かなかった方に、私の学びや経験が参考になりましたら幸いです。

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川根靖弘

Bond-BBT Global Leadership MBA 修了生

1983年生まれ。千葉県出身。妻と娘の3人家族。
父の転勤により2年単位で日本全国をまわる幼少-青春期を過ごす。
高校を卒業後、一浪し早稲田大学社会科学部へ入学、専攻は社会学。大学卒業後、デンマークの医療機器メーカーに就職、第二営業部に所属。28歳にて最年少MGR、年上の部下を持ち、関東~北関東地域を担当。在職中に参加したスペインでの国際営業会議での強烈な原体験から海外MBA取得を決意、2015年5月にBond-BBT Global Leadership MBA入学、2018年2月修了。在学中の2017年4月にコンサルティングファームへ転職、営業からコンサルタントへキャリアチェンジ。

現在は米系IT企業をクライアントとした47名のチームのリードをする業務の傍ら、Bond-BBT Global Leadership MBAのAlumni組織である“豪研会”の幹事長としてAlumniのタテ・ヨコのつながりの強化に奔走。
また、“BBT-Bond Toast Masters Club”に所属し英語プレゼンテーションスキルとリーダーシップスキルの向上に取り組んでいる。

※豪研会について詳しくはこちら