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MBAダイジェスト 2020/02/27

卒業研究(6)卒業研究の最終プレゼンテーション

『MBAダイジェス』シリーズでは、国内初・最大級のオンラインMBAである「BBT大学院」、ならびに2つの国際認証を持つ「BOND-BBT MBAプログラム」の修了生が、両校で学ぶMBA科目のエッセンスをまとめ、わかりやすく紹介していきます。将来的にMBAの取得を検討している方や、MBAの基礎知識をインプットしたい方はご活用ください。


 
執筆:村西重厚(BBT大学院MBA本科修了、データ・サイエンティスト株式会社 エグゼクティブ・ディレクター)
対象科目:卒業研究(門永宗之助 教授、他)

BBT大学院の「卒業研究」のご紹介も、いよいよ最終回となりました。

最終回は、1年をかけて研究した内容をどのようにして発表したかについてご紹介をいたします。これまでに述べたように、卒業研究は個人作業であり、テーマによって取り組み方は様々です。本連載では筆者の個人的な体験を元にしており、BBT大学院における卒業研究の「正解」ではないことは予めご理解ください。

これまでのおさらい

最終回にあたり、卒業研究の流れについて、振り返ってみましょう。

まず、1年間の長期に渡って研究を継続するために、自分が関心の強い分野を設定しました。

関心の強い分野を設定したら、その分野でのビジネスモデルのラフスケッチをつくります。この段階では、まずたたき台となる初期の仮説を作りました。

担当教官へのレビューをマイルストーンとして、初期仮説をある程度形にし、業界のプロフェッショナルにインタビューをしました。私はこの段階で厳しいご意見を頂くことができ、ビジネスモデルを再考しました。

修正したビジネスモデルの検証を行い、イメージがある程度定まったら、最終審査に向けたプレゼンテーションの準備に入りました。

発表は重要なプレゼンテーションの場と捉える

私の研究テーマは新規事業をベンチャーで起業することを想定していました。従って卒業研究のプレゼンテーションは、ベンチャーキャピタルから資金調達を受けるための説明、と設定しました。もし、テーマが社内の新規事業であれば、役員会で承認を得る為の社内プレゼンという設定にすれば、より現実感が高まるでしょう。

審査員の先生方は、トップレベルのコンサルタントや上場企業の元経営者など一流のビジネスパーソンばかりです。真のプロフェッショナルに対して、自分のビジネスアイデアを携えて真正面から挑むことになります。これまでの私のキャリアの中でも、ダントツの「大物」相手のプレゼンでした。

最高のプレゼンをするために

発表は20枚前後のスライドを用いて、15分のプレゼンテーション形式で行います。短時間で1年間研究をしてきたビジネスモデルについて説明し、質疑応答の上納得していただかなくてはなりません。発表用資料を作り込む際は、毎週のRTOCSの提出物作成や、トレーニングを積んできたロジカルシンキングが役に立ちました。いかに結論中心で端的にメッセージを伝えるかについて、とことん考えぬきました。

発表の前日は、自宅でプレゼンテーションの予行演習を繰り返しました。ストップウォッチで時間を測りながら、時間内でおさまるか、言いたいことを端的にまとめられているか、を何度もチェックしました。

プレゼン当日は、できるだけの準備ができたと言う満足感と、自分の研究内容が本当に合格レベルに達しているのか、という不安感が混ざった心境で会場に向かったことを覚えています。

プレゼン本番は持ち時間ギリギリで終わらせることができました。質疑応答では、想定していたものもあれば、全く予想しない事も質問されましたが、とにかく調べて考えていた事を必死で説明しました。私のテーマはモノづくりだったので、試作品を持ち込み、相手にイメージが伝わるように全力を尽くしました。幸い結果は合格を頂くことができました。

研究テーマへの「本気度」に気付かされる

さて、私の卒業研究はベンチャーでの起業を視野に入れて取り組んでいました。着手した当初、場合によっては研究内容を元に起業する事も視野に入れていました。

しかし1年間に取り組んだ結果、一旦このテーマで起業することは保留しました。市場調査を重ねた結果、世の中には熱狂的な「モノづくりマニア」がいる事がわかったからです。技術レベルはともかくとして、その熱狂に触れた結果、自分にはその熱量が足らない事を実感しました。起業には、市場性・専門性・熱意の3要素が必要と考えていますが、どれもが自分の中で充分では無かったことに気づきました。

卒業研究は約1年間ですが、実際のビジネスでは、場合によっては一生そのテーマに身を捧げることになります。それだけの熱意が本当にあるのか?という自問自答に、Yesと答えることができませんでした。

BBT大学院の卒業生の中には、卒業研究の内容を元に起業し、着実にビジネスを進められている方々もいらっしゃいます。私もいつか熱狂できるテーマに出会って全力投球できるビジネスを作り上げるつもりです。

最後に

1年をかけて、プロの指導を受けながら一つのビジネスモデルを作り込むような機会は人生においてなかなかありません。

BBT大学院では、ビジネスアイデアの出し方から、ファイナンスや組織論を始めとした会社経営に必要な知識を一通り学び、それらの知識を元に、ビジネスを創り出す卒業研究をじっくり時間をかけて行うことができました。

これらの経験で、構想力、ビジネス設計力、プレゼンの基礎体力、などを身につけることができ、今の仕事を進める上での貴重な財産になっています。

是非、みなさんもBBT大学院で経験してみてください!


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村西重厚

BBT大学院本科 修了生
データ・サイエンティスト株式会社 エグゼクティブ・ディレクター
一般社団法人起活会 代表理事
1972年 兵庫県神戸市出身
工学部機械科卒業後、メーカーで生産技術部門に従事。
その後、営業部門を経て新規事業部門でWEB事業を立ち上げる。
新規事業の立ち上げ時に経営知識の必要性を感じ、2013年にBBT大学院に入学。
2015年MBA取得。MBA取得後、ベンチャー企業に転職し、営業、マーケティング、資金調達などに携わる。
2017年より、検索ビッグデータ分析を元に企業戦略の立案・推進に携わる一方で、一般社団法人起活会を立ち上げ、起業家支援を行っている。
趣味は登山、クライミング、ギター。

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