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編集部posts 2020/09/15

ポストコロナ時代に役立つBBT大学院の学び <第1回>ポストコロナ時代に必要な3つの能力とは?



執筆:北憲祐(ビジネス・ブレークスルー大学院教務部 部長)
編集/構成:mbaSwitch編集部

みなさん、こんにちは。
ビジネス・ブレークスルー大学院(以下、BBT大学院) 教務部の北憲祐です。

WHOがパンデミック宣言を出してからもうすぐ6か月が経ちますが、いまだ収束の目途は全く立っておらず、ウィズコロナの生活の長期化が現実のものとして認識されてきたと思います。

ウィズコロナ時代の長期化は企業・政府・個人の思考を「この異常な状況をなんとか乗り切ろう」という既存の体制・価値観をベースに近視眼的な施策に頼るというものから、「新しい時代に適応しなければ生き残れない」という根源的な部分からの変革と未知への挑戦にシフトさせていくものであり、その変化に対する危機感のない企業・政府・個人は淘汰されていくことは間違いありません。

また、危機感を頭では理解していても実際に変革と挑戦に取り組まない、または取り組む能力や意欲がない、という人や組織も同様に淘汰されていくことでしょう。

それではポストコロナ時代で生き抜くためにはどういった能力が必要になってくるのでしょうか?

今回、ウィズコロナ時代に必要とされる能力を紐解き、BBT大学院が考えるその能力の身につけ方について、改めて考察を試みました。

また、BBT大学院を修了した方達がどのような思いでこのウィズコロナ時代を捉え、BBT大学院での学びをどのように活かしているのかについても寄稿していただいています。多くの方にとって、新たな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

ポストコロナ時代に必要な能力とは?

私は3つの能力が必要だと思っています。

1つ目は、自分で本質的な課題を発見して解決策を作る力です。

これまでも将来が予測できない時代であることをVUCA(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))と表現されてきましたが、ポストコロナ時代は本当の意味でのVUCAの時代になり、過去の成功例を模倣するだけでは企業も人も通用しなくなるでしょう。

また、これまでは顕在化した事象に対して対応することである程度は成長・生き残りができてきたかと思いますが、このCOVID-19による社会や価値観の変化のスピードを考えると、「社会や組織において顕在化していない本質的な課題」をいち早くとらえ、更にその「本質的な課題を解決する策」を素早く立案して実行する能力が重要です。

2つ目は、新しいことにチャレンジする力です。

既に皆さんも感じられていると思いますが、これまでの私たちの日常は本人の好き嫌いに関わらず変化を余儀なくされており、また企業活動においても、人が集まることや移動することを前提に成り立っている製品・サービスやビジネスモデル・ビジネスプロセス・組織構造は根本からの変革が求められています。

更に以前からZ世代・デジタルネイティブと呼ばれる価値観の異なる世代の台頭が社会やビジネスを変えてきていることが議論されてきましたが、今後はZ世代・デジタルネイティブとも異なる、ポストコロナ時代のニューノーマルの生活・価値観を常識とする世代が増えてきます。

そのような時代が来ることが確実であるなかで、新しいことにチャレンジせずに過去の常識や価値観にしがみつくことで人生100年時代を生き抜こうとするのはあまりにも無謀でリスキーだと感じます。

3つ目は、会社や組織に頼らず自分で生きていく覚悟と能力です。

以前から「ジョブ型雇用」「メンバーシップ型雇用」という軸で議論はされてきましたが、簡単に言うと「ジョブ型雇用」は職務内容や給与等が明確に定められたジョブディスクリプション(職務明細書)に基づく雇用で主に欧米系企業で用いられ、「メンバーシップ型雇用」は終身雇用・年功序列・新卒一括採用・OJTを中心とした育成を基礎とした雇用で主に日系企業で用いられてきました。

「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」への変革についてはこれまでも議論がされてきましたが、企業・学生・大学の全てにとって大きな変革が必要になることから大きく進んでいたとは言えない状況でした。

しかし世界経済の落ち込みに加えリモートワークが一般的となるポストコロナ時代においてはメンバーシップ型雇用の基礎となっていた終身雇用・年功序列・OJTを中心とした育成が困難になる一方で、個人として優秀な能力を持つ人材であれば他社からリモートワークで副業としての仕事も求められることも多くなり、ビジネスチャンスも増えてくるでしょう。

つまり組織の一員であるというだけの理由で身分と給与が保障される可能性は今後さらに低くなり、会社に属していても他の企業から求められる人材になるための努力と心構えをしなければ、活躍どころか生き抜くことさえ難しい時代が来ると思います。

それではこういった時代に対して個人としてどう準備していけばいいのでしょうか?

<第2回>でご紹介していきたいと思います。

第2回へ >>

北 憲祐(きたけんすけ)

ビジネス・ブレークスルー大学大学院教務部 部長
関西学院大学商学部卒業。リーズ大学MBA修了。大手損害保険会社の営業、大阪の私立大学のオープンイノベーション推進担当を経て2016年に㈱ビジネス・ブレークスルーに入社。ビジネス・ブレークスルー大学大学院及びBOND University-BBT Global Leadership MBA Programのカリキュラム開発、受講生の学習及び学生生活支援、学校経営・ガバナンス等の業務に従事。