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編集部posts 2020/09/25

【MBA・ビジネス用語】フレームワークとは? さまざまな型を知ってビジネスに活用しよう!



執筆:mbaSwitch編集部

【MBA・ビジネス用語】フレームワークとは? さまざまな型を知ってビジネスに活用しよう!

限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮したいときに、有効なのが「フレームワーク思考」です。ビジネスのフレームワークには数多くの種類があり、「5W1H」や「PDCA」といった誰もが知っているものから、より専門的なものまで幅広く存在します。

本記事では、フレームワークの基本的な知識から、目的別に使えるフレームワークの具体例、そしてフレームワークを使いこなすために注意すべきことをご紹介します。

1.フレームワークとは?

フレームワークとは?
フレームワーク(framework)は、「枠組み、骨組み、構造」などと和訳することができ、一般的には、「概念や規則、法則などを活用し、問題解決や意思決定を行いやすくするためのテンプレート」を意味します。

ビジネスにおけるフレームワークとは、意思決定、分析、問題解決などを行うときに活用でき、経営戦略や問題解決、業務改善などに役立つ、共通の考え方や思考の枠組み、分析ツールのことを指します。

フレームワークには論理的思考(ロジカルシンキング)や発想法などが体系的にまとまっており、MBAを取得できる経営大学院などで教わることが多いです。

これまでの経験や直感に頼り、思いつきレベルでビジネスを進めていくと、出来事の全体像や相関関係がつかめなかったり、重要な点を見落としたりといった事態につながりかねません。

フレームワークを用いる思考法である「フレームワーク思考」を身につけ、思考やアイディアを適切なフレームワークを用いて整理することで、思考を深めやすくなるだけでなく、さまざまな視点から物事を考えることができるようになります。

また、ゼロから課題を解決しようとすると時間がかかる場合に、フレームワークを使えば効率よく思考でき、時間短縮につながります。フレームワークを使って現状を整理すれば、共通の枠組みがあることや情報が可視化されることから、メンバー内の情報共有がスムーズになるという利点もあります。

2.ビジネスで活用できる、フレームワーク20選!

ビジネスで活用できる、フレームワーク20選!
ビジネスの現場で活用できるフレームワーク20選を、目的別に分けてご紹介します。

計画実行に使えるフレームワーク

●PDCA
「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」の4つのステップを「PDCAサイクル」と呼びます。
PDCAサイクルを軸にして仕事を回していくことで、業務をブラッシュアップすることができます。

●MECE
MECE
MECE(ミーシー、もしくはミッシー)とは、「漏れなくダブりなく」を意味する「Mutually Exclusive and Collective Exhaustive」の略です。
呼び名の通り、漏れやダブりをなくし、精度の高い判断を下す際に使えます。計画実行の際にも、MECEを活用することで、業務の無駄を省くことができます。

●5W1H
5W1Hとは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どうやって)」の頭文字をとったものです。
英語の疑問詞として学校でも学ぶため、すでにご存じの方がほとんどかと思います。

ビジネスでは、この5W1Hを活用し、計画を明確にすることがあります。上でご紹介したMECEを活用する際にも押さえておきたいポイントです。

業務改善に使えるフレームワーク

●ECRS
ECRS(イクルス)とは、「Eliminate(排除)」「Combine(結合と分離)」「Rearrange(入替えと代替)」「Simplify(簡素化)」という4つの視点から、業務改善を行うフレームワークです。
E・C・R・Sの順に業務を見直すことによって、業務の無駄を見つけ、効率化を図ることができます。

●KPT
KPTのフレームワークを使えば、業務を振り返り、改善点を見つけることができます。
「Keep:これからも続けていきたいこと」「Problem:問題点として改善したいこと」「Try:KeepやProblemを踏まえて、これからやりたいこと」の3つに分けて、業務内容を点検していきます。

シンプルなフレームワークなので細かい分析には向いていませんが、業務内容を簡単に整理・可視化できるメリットがあります。

●BPMN
「BPMN」は、「Business Process Model and Notation」の略称で、日本語では「ビジネスプロセスモデリング表記法」と訳されます。ISO19510に登録されている、世界的な手法です。

BPMNを活用するころで、業務プロセスを可視化して、問題点などを発見できます。
BPMNの方法は、フローチャート形式で図形や矢印を用いながら、業務プロセスの流れや関連性、担当者などを可視化します。

BPMNにより業務プロセスを可視化して、無駄な業務プロセスや連携不足などの問題点を発見できれば、スムーズに業務改善が行えます。改善後は、BPMNで再度フローチャート図を作り、改善点がきちんと機能しているか把握することもできます。

状況分析・アイディア発想に使えるフレームワーク

●ロジックツリー
特定の課題に対して「なぜ?」「なに?」「どのように?」を繰り返し、本質的な問題を洗い出すビジネスフレームワークのことをロジックツリーと呼びます。木が枝分かれしたような見た目から、この名前がつきました。

ものごとの本質を把握したり、問題の解決方法を列挙したりする際に活用できます。

●PEST分析
PEST分析とは、4種類の環境要因を分析することで、ニーズや市場の変化、自社に対する影響などを見出すためのフレームワークです。
「PEST」は4つの環境要因の頭文字で、それぞれ「Politics(政治・法律的な要因)」「Economy(経済的な要因)」「Society(社会・文化・ライフスタイル的な要因)」「Technology(技術的な要因)」を表します。

●SWOT分析
SWOT分析
SWOT(スウォット)分析の「SWOT」とは「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の頭文字をとったものです。

自社の内部環境(資産、ブランド力、商品の価格や品質など)と、自社を取り巻く外部環境(競合、法律、市場トレンドなど)をプラス面、マイナス面に分けて分析することで、戦略策定やマーケティングの意思決定、経営資源の最適化などが行えるフレームワークです。

●TOWS分析
TOWS分析
TOWS(トゥーズ)分析の「TOWS」は、先ほどご紹介した「SWOT」を逆から書いたものです。SWOT分析の応用、拡張機能ともいえるフレームワークで、「クロスSWOT分析」と呼ばれることもあります。

TOWS分析では、SWOT分析の4つの要素を縦横に配置し、クロスさせて4つのフレーム(戦略)を作成します。各戦略の考え方は以下の通りです。

「S×O戦略」自社の強みを活かし、機会を拡大・持続する戦略を考える
「S×T戦略」自社の強みを活かし、脅威に対処する戦略を考える
「W×O戦略」自社の弱みを補完し、機会を得る戦略を考える
「W×T戦略」自社の弱みと脅威を最小化する戦略を考える

TOWS分析を活用すると、多様な方向性の対策を具体的に考え出すことができます。

経営戦略に使えるフレームワーク

●3C分析
3C分析は、本校(ビジネス・ブレークスルー大学大学院)の学長である大前研一が、1982年出版の著書『The Mind of the Strategist』で提唱したフレームワークです。
環境分析と呼ばれる手法のひとつで、外部と内部の分析を簡潔に組み合わせ、市場機会を発見することを目的としています。

自社が置かれた状況をCustomer(顧客)、Competitor(競合)、Corporation(自社)の3つの観点から整理し、顧客に対する相対的な競合優位性を検証できます。

なお、大前学長は、2000年出版の著書『The Invisible Continent』から、新しい経済領域(サイバー経済、マルチプル経済、ボーダレス経済)の出現により、戦略の3Cは限界が来ていると主張しています。経営戦略の古典的な分析手法として覚えておくとよいでしょう。

●ディシジョンツリー
ディシジョンツリー分析は、ゲーム理論の「ゲーム木(game tree)」が原形のフレームワークです。日本では「決定木」と呼ばれることもあります。

複雑で多様な消費者の行動や意識から、商品やサービスの購入・利用に影響が強い要因を分類して、影響の強いものから「樹形図」と呼ばれるツリー構造の枝に入れていきます。
ビジネスを正しい方向へ進めるための価値ある洞察が得られるフレームワークで、感情を交えることなく状況を俯瞰できるメリットがあります。

●5Forces分析
5Forces分析(5F分析)とは、特定業界の動向を分析し、新規事業への参入や新商品の投入、既存事業の撤退などの戦略を立てるときに活用できるフレームワークです。競争が厳しく、新規参入の多い業種でよく使われます。

「5Forces」とは、業界内で収益に影響を与える「5つの力」のことを指します。
①既存競合同士の敵対関係
②新規参入の脅威
③代替品・代替サービスの脅威
④供給者の交渉力
⑤買い手の交渉力

上記の5の力の分析結果をもとに、差別化戦略やニッチ戦略などを立てていきます。

提案・企画に使えるフレームワーク

●STP分析
STP分析とは、マーケティング戦略で使われるフレームワークのひとつです。「STP」は、「Segmentation(市場細分化)」「Targeting(ターゲット層の抽出)」「Positioning(ポジショニング)」の頭文字です。

マーケティング戦略の立案と実行には、一般的に6つのステップがあります。
①内部環境と外部環境の分析し、市場機会を発見する
②同質のニーズを持っている顧客をグループ分けする
③グループの中でどの市場を狙うか決める
④狙う市場の中での自社の立ち位置を明確にする
⑤マーケティングミックス(※)でマーケティング戦略を立案する
⑥立案したマーケティング戦略を実行し、評価する
(※マーケティングミックスについては、後ほど「マーケティングの4C」でご説明します)

この中で、S:セグメンテーションは②、T:ターゲティングは③、P:ポジショニングは④に当てはまります。要するに、STP分析では、同質のニーズを持った顧客をグループ化し、グループ化された中でどの市場を狙うのかを明確にし、狙う市場の中での自社の立ち位置を明確にする役割があります。

なお、①では先ほどご紹介したPEST分析や3C分析、SWOT分析、5Forces分析などが使われます。

●マーケティングの4P
4Pとは、「Product(製品)」「Price(価格)」「Promotion(販売促進)」「Place(販売ルート)」の4つのことです。
売れるための仕組みを考える際は、この4Pから考えるとスムーズです。

●マーケティングの4C
4Cとは、「Customer Value(顧客にとっての価値)」「Cost to the Customer(顧客の負担)」「Communication(コミュニケーション)」「Convenience(入手の容易性)」のことです。
4Cは、これらの顧客視点を重視したマーケティング手法です。4Pに取って代わるものではなく、4Pと4Cの双方の視点からマーケティングを考えていくことが重要です。

以下のように、企業視点が4P、顧客視点が4Cと両者は対になっています。


マーケティングの4C

4Pと4Cを組み合わせて事業展開を考えることを、「マーケティングミックス」といいます。古典的なマーケティング手法ですが、現在でも重要なフレームワークとしてビジネスで幅広く活用されています。

●AIDMA
AIDMA(アイドマ)とは、「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の頭文字を取ったものです。消費者の心理的プロセスモデルが「注意→関心→欲求→記憶→行動(購入)」と移行していくとしたもので、消費行動の仮説を立てるために使います。

近年では、AIDMA以外に、AIDA(アイダ)、AIDCA(アイドカ)、AIDAS(アイダス)といったプロセスモデルもプロモーション戦略に活用されています。

●AISAS
AISAS(アイサス)は、日常的にWebを利用する消費者の購買に関する心理プロセスを示した言葉です。Webの利用者は、「Attention(注意)」→「Interest(関心)」→「Search(検索)」→「Action(行動)」→「Share(共有)」の順に消費の意思決定を行うとし、それぞれの頭文字から名づけられました。株式会社電通が提唱したプロセスモデルです。

上記でご紹介したAIDMAは、情報を発信する企業側とそれを受ける消費者側という一方通行のモデルでした。一方、AISASでは、消費者は能動的な行動である、Search(検索)とShare(共有)を行うとしました。Action(行動)で終わらずに、その商品・製品の体験を消費者同士で共有し合うのがAISASの特徴です。

計画立案に使えるフレームワーク

●プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)
アメリカの戦略コンセルティング会社が1970年代に提唱した、経営資源の再分配の優先順位を策定するためのフレームワークで、使われるキーワードが個性的です。

縦軸に「市場成長率」、横軸に「市場シェア率」を配置したマトリクスを、「Star(花形)」「Problem Child(問題児)」「Cash Cow(金のなる木)」「Dog(負け犬)」の4つに区分します。そのマトリクスに自社の事業や製品を入れていくことで、戦略立案における意思決定に役立てることができます。

それぞれの区分の特徴は次の通りです。

花形
市場成長率が高いため、魅力的な市場である。シェア獲得に向け、積極的な投資が必要。市場シェア率が高く、売上向上が見込める一方で、資金流出も大きい。

金のなる木
市場成長率が低いため、新規参入のメリットが小さい。積極的な投資を必要としない。市場シェア率が高く、事業利益を出しやすい。

問題児
市場成長率が高いため、魅力的な市場である。市場競争が激しく、積極的な投資が必要。市場シェア率が低いため、売上や利益の向上は困難。

負け犬
市場が成熟しているため、成長の可能性が低い。市場シェアが低く、利益を出しにくい。挽回できる可能性が低く、事業整理を検討する段階である。

●7S
7S
マッキンゼーが考案したフレームワークで、経営者や組織変革などに幅広く使用されています。企業には、ハードな経営資源とソフトな経営資源があるとし、それらの資源から、その企業に最適な事業戦略を考えられるフレームワークです。

経営資源は全部で7つあり、ハードが「Strategy(戦略)」「Structure(組織構造)」「System(システム・制度)」の3つ、ソフトが「Shared value (共通の価値観・理念)」「Style(経営スタイル・社風)」「Staff(人材)」「Skill(スキル・能力)」の4つです。

この7つの「S」の資源から、組織の現状と組織の戦略(組織が望む状態)とのギャップを診断できます。

●事業の経済性分析
「規模の経済性」とは、事業が大きくなってもあまり変化しない工場稼働費などの項目があり、そのコストが原価に占める割合が大きい場合に、利益を最大限にできる事業を考える観点です。事業設計に携わる人がコスト構造を考え、より効果的な経営資源配分にしたいときに活用できます。

3.フレームワークを使う際に注意すべき点は?

フレームワークを使う際に注意すべき点は?
ビジネスシーンで活躍するフレームワークですが、使いこなすには注意点があります。
それは、使用するフレームワークについて十分に理解することです。フレームワークは、わたしたちの業務をサポートしてくれる便利なツールである一方、理解が不十分だと、思考停止につながったり、不必要な分析に時間を費やしてしまったり、強引に枠に当てはめて結論を出して周囲からの信頼を失ったりといった落とし穴があります。

それでは、どのようにしたらフレームワークの理解を深められるのでしょうか。
理解を深めるひとつの方法として、フレームワークを作った方の著作を読むことが挙げられます。そのフレームワークが作られた歴史的背景などを知ると、理解が深まります。

また、次でご説明するように、MBAを取得できる大学院で学ぶことで、フレームワークをしっかり使いこなせるようになります。

4.フレームワークを学び、実践に生かすにはMBAがおすすめ

フレームワークを学び、実践に生かすにはMBAがおすすめ
一つひとつのフレームワークの理解を深めるとともに、どんなときに、どんなフレームワークを使えばよいのかといった判断力を養う必要もあります。

MBAを取得できる大学院(経営大学院)では、経営学やさまざまなビジネススキルを習得していく過程で、バラバラではなく体系的にフレームワークについて学ぶことができます。

5.ビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学院)でこれからの時代を生き抜ける人材に!

ビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学院)でこれからの時代を生き抜ける人材に!
ビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学院)では、アカデミックな視点以上にビジネス現場の視点を重視し、問題解決の基本プロセスや論理的思考・データ分析について学び、自分の力で答えが出せるようになることを目指します。

さらには経営者の視点まで目線を上げ、戦略をつくる流れと勘所も育成していきます。こうした実践的な学習を経ていくなかで、フレームワークを使いこなせる能力が身についていきます。

「VUCA(ブーカ)」という言葉を昨今よく耳にするようになりました。VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉で、複雑化が増して予測不可能な経済環境を指します。2010年代以降、経済のVUCA時代が世界中で到来したといわれ、これまで以上に深い知識と多様なスキルがビジネスパーソンに求められています。

これからの時代を生き抜ける人材になるために、BBT大学院で学びませんか? フレームワークをもっと使いこなしたい方やMBA取得にご興味のある方は、ぜひBBT大学院の説明会にお申込みください。

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