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実践ビジネス英語 2019/09/04

仕事に効くビジネス英語講座〈第1回〉英語プレゼンの「論理パターン」必勝術



執筆者:PEGL事務局清水

皆さんは普段、日本語でプレゼンテーションやスピーチをするとき、事前にどのような準備をしておきますか?出たトコ勝負、無計画なままぶっつけ本番で臨みますか?もしかすると、失敗に終わってしまって「話し漏れがあった」とか「準備しておけばよかった」と後悔した経験をお持ちの方もいるかもしれません。話し慣れていない人の場合、論理的にまとまったプレゼンやスピーチを行うのは日本語でも気が重いはずです。増してや、英語で行わなければならないとしたら――自信を持って“英語で”要点をうまく相手に伝えることができるでしょうか。

今回のコラムでは、英語を使ったプレゼンやスピーチについて解説しましょう。


英語のプレゼンやスピーチを成功させる秘訣は果たしてあるのか…という疑問に、東進ハイスクールで英語を教えている人気講師の安河内哲也氏は、『1日30分で、英語が話せる!「4つの習慣」勉強』(フォレスト出版)という書籍の中で、英語によるプレゼンテーションやスピーチする際の簡単な秘訣を披露しています。英語だけでなく、日本語にもあてはまる秘訣です。知っておいて損はありません。

1.プレゼンテーションの「論理パターン」とは

秘訣と言っても割と単純で、「論理パターン」というべき基本構造に、プレゼンテーションやスピーチの内容をただ当てはめるだけで使えるようになります。
では、「論理パターン」はどのような構造をしているでしょうか。同書によると次の通りです。

【論理パターン】
1.主張(I prefer, I think, I consider, In my opinion など)
2.理由1(That’s because, One reason is など)
3.具体例1(For example, For instance など)
4.理由2(The second reason is, An another reason is など)
5.具体例2(For example, For instance など)
6.結論(主張を繰り返す)(All in all, So ,In conclusion など)
7.締めのあいさつ(Thank you very much. など)

1.から見ていくと、まず冒頭で自分の主張を「私は~だと考える」と言う具合に述べます。続いて「なぜならば~」とそう考える理由とその裏付けとなる具体例をセットで紹介します(「2.と3.」「4.と5.」のセット)。理由と具体例のセットは最低でも2セットから3セットは列挙できるようにあらかじめ用意しておきます。

最後に、理由の具体例のセットから得ることができる 結論を述べます。この結論によって、1.で述べた主張に帰着することを聴き手に納得してもらうというわけです。

2.「論理パターン」に従って英語スピーチを組み立ててみる

この「論理パターン」に基づいて英語で組み立てたスピーチを、上記の書籍の中から具体的に見てみましょう。
テーマは「2種類の仕事――給料が高くて休みが少ない仕事と、給料が安くて休みが多い仕事――があると仮定して、どちらの仕事を選択するか」というものです。

上記の【論理パターン】の文例をそのまま使ってスピーチのストーリーを次のように組み立てます。

【例】
1.主張
I prefer to have a job that gives me a plenty of time.
(自分の時間が十分取れる職業を選びます)

2.理由1
That’s because I want to spend time with my family.
(なぜなら、家族と一緒に過ごしたいからです)

3.具体例1
When I was little, my father was very busy and, ….
(というのも私が幼かった頃、父がとても忙しくて、云々)

4.理由2
The second reason for my choice is that I want to have time to pursue my hobby.
(二つ目の理由として、趣味を追い求めたいからです)

5.具体例2
I love TV drama and,….
(というのも私はTVドラマが好きで、云々)

6.結論
All in all, I believe….
(結論として私は、云々)

7.締めのあいさつ
Thank you very much.
(ありがとうございました)

3.主張を頂点として根拠を「ピラミッド状」に配置せよ

以上は、個人的なスピーチの例で「論理パターン」を説明しました。
「論理パターン」はスピーチだけでなく、プレゼンテーションでも基本的には同じです。もっと強力に説得力を増そうと思えば、そう考える根拠の対象範囲を、家族、趣味から友人、ペット、旅行などに広げれば良いだけです。

「なるほど、分かりやすい」と納得してもらうべく具体例を持ち出して説明します。

また、自分の個人的な理由だけでなく、親や親せき、先輩や同僚、友人といった他人が給料よりも休みを重視しているという例、さらには第三者である宗教家や専門家や有名人や統計データの権威を借りると、客観的にもっと自分の主張に説得力が増すことができます。

例えば、「医学的に、あまり長時間労働しないほうが長生きできる」とか「仕事人間よりも、趣味人間のほうが老後を幸福と感じる」という事実関係が存在するとします(これらの“根拠”は、事実の裏付けを取っていない架空の話なので、実際に根拠とするには事実関係を確認する必要があります)。

そのような事実関係を根拠にできるのであれば、「自分の好み」について主張するのにとどまらず、「みんなも休みが多い仕事を選ぶべき」という主張をしても、聞く耳を持ってもらえるようになります。

主張や結論を根拠で支える「論理パターン」の構造を図示化すると、主張や結論を頂点にしてそれを支える根拠が裾野のように広がるピラミッドに似た構造をしています。ピラミッド構造が実際にどのような形をしているかは、例えば末尾の【参考】の「2」のURLをご覧ください。

このように、「論理パターン」は、主張を頂点として根拠で土台を支えるピラミッド構造さえ頭の中でイメージできていればシンプルな英語で聴き手を納得させることができる便利な方法です。

皆さんも、「論理パターン」の言い回しを英語で覚えて、明日からスピーチやプレゼンテーションに試してみませんか?

【参考】(最終アクセス:2019年7月3日)
1.1日30分で、英語が話せる!「4つの習慣」勉強法 pp.130-134
http://www.amazon.co.jp/dp/4894515040

2.プレゼンをすっきりと見せるピラミッド型の論述
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1204/26/news071.html

※この記事は、ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ講座「実践ビジネス英語講座-PEGL[ペグル]-」で毎週木曜配信中のメルマガ「グローバルリーダーへの道」において、2014年12月11日に配信された『今週のコラム』を編集したものです。


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ナビゲーター:清水 愛(しみず めぐみ)
PEGL[ペグル] 英語教育事務局 マーケティング/PEGL説明会、個別ガイダンス担当。2012年BBT入社。前職は海外留学カウンセラー。これまで6,000人を越えるビジネスパーソンと接し、日々ひとりひとりの英語学習に関する悩み解決に向き合いながら、世界で挑戦する人たちの人生に関わる。

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