編集部posts 2020年9月18日

ポストコロナ時代に役立つBBT大学院の学び<第5回>修了生寄稿|はじめの1歩を踏み出そう、BBTで学んだWithコロナを生き抜く3つの力



執筆:小林純人(BBT大学院 修了生)
編集/構成:mbaSwitch編集部

『ポストコロナ時代に役立つBBT大学院の学び』の第1回・第2回では、BBT大学院が考えるポストコロナ時代に必要となる能力、その能力を身につけていく上でのBBT大学院の有用性についてご紹介してきました。
第3回~第7回では、ポストコロナ時代にも活きているBBT大学院での学びについて、本学の修了生に寄稿していただいた記事をご紹介します。

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私がBBT大学院で学び、これからのWithコロナ時代、私の仕事、そして私の未来にとって絶対に役に立つと実感している力が3つあります。

1つは意思決定する力
2つめは多面的な視点で物事を考える力
3つめは構想力、未来を見据える力

です。

もし、私がBBT大学院に入学していなかったら、そして、この3つの力を学んでいなかったら、私は今も与えられたことをこなすだけのただの会社員だったかもしれません。

ですが今は、この3つの力によって、Withコロナ時代の今も、先を見通しながら今、何をすべきかを常に考えるようになっています。

私がBBTで学んだこの3つの力をどのようにして学んだかについてご紹介します。

1.意思決定する力

1つめは、意思決定する力です。

私はこの意思決定する力を、Real Time Online Case Study:RTOCS(アールトックス)というBBT独自のケーススタディを週1回行うことで身につけました。

通常のビジネススクールのケーススタディは、企業の過去の成功や失敗の原因を検証します。
つまり、すでに結果が分かっている企業の研究を行うため、事例の知識はインプットされますが、不確実な未来における意思決定の力を養うことは難しいかもしれません。

一方、BBT大学院で実施しているRTOCSは、まだ答えが出ていない現在進行形の企業のケースを扱います。

例えば、「もし、あなたがソフトバンクの社長だったらどのような戦略を打つか」といった課題が出て、これを一週間で結論を出します。

情報を収集し、現状を分析し、本質的問題を見出し、最後は自分自身の判断で結論となる解決策を出す、という繰り返しで結論を出すまでの物事の考え方の道筋を身につけることで、私は意思決定の力が身につきました。

RTOCSで身についた意思決定の力は、実際に私が勤めていた企業の経営課題改善策を作成し、経営企画室の室長に提案したことで発揮したことがあります。
この時、様々な情報を収集し、分析評価して課題を抽出し解決策を立案するといった、RTOCSでやっていたことがそのまま役に立ちました。

2.多面的な視点で物事を考える力

2つ目は、多面的な視点で物事を考える力、つまり論理的思考力です。

この力も、RTOCSで身につけました。

例えば、前述したソフトバンクの戦略を考える場合、ただの勘で「この戦略がいいでしょう。」というのでは企業は成り立っていきません。

しっかりとソフトバンクの財務情報や実際にソフトバンクが打ち出している戦略などの情報を集めます。
加えて、市場の動きや競合の動向などの情報を収集し、様々な情報から自社(この場合はソフトバンク)の本質的な問題を発見し、自分自身で考え抜いた戦略、いわば解決策を導き出します。

そして、このRTOCSに取り組む過程で、大学院のクラスメートたちとディスカッションをします。

自分が収集した情報、自分で発見した問題点、解決策の方向性についてクラスメートから指摘をもらったり、自分もクラスメートの指摘をしたりすることで思考を深めていきます。

クラスメートも、一流企業の役員やマネージャー、すでに起業している方々など、バックグラウンドが本当に様々です。
ですので、財務や企業の情報、マーケットの動きなど、様々なバックグラウンドのクラスメートたちとの議論によって、多くの情報が自分にインプットされます。

その結果、視野が広がって多面的な視点から物事を考える癖が身につきます。

勤めていた会社でも、1つの視点からではなく、様々な視点、角度から物事を考えることによって、しっかりとした根拠に基づいた提案ができるようになりました。

もし、BBT大学院に入っていなかったら、いえ、仮にBBT大学院に入学してもRTOCSにしっかりと取り組んでいなかったら、勤めている会社でも、何の根拠もなく「こうした方がいいと思います」なんて口だけのビジネスパーソンのままでいたかもしれません。

それが今では、しっかりと現状、課題、対策を事実や根拠に基づいて考えることができ、勤めている会社での業務で資料を作成するときにも役に立っています。

3.構想力、未来を見据える力

そして、私がBBT大学院で得た3つめの力は、構想力、未来を見据える力です。

構想力、未来を見据える力を身につけたことは自分にとって最大の武器になっていると考えています。実はこの力もRTOCSで身につけました。

前述したように、RTOCSは現在進行形の企業の課題に対し、収集した情報から論理的思考を駆使してこれからの戦略を導き出します。

私がBBT大学院在籍中に、RTOCSでライザップの課題が出たことがあります。
「あなたが健康コーポレーションの社長ならば、ライザップの成功を軸にどのような次の一手を打つか?」

当時は健康コーポレーションという会社名で、ライザップというパーソナルトレーニングの事業を展開していました。ちょうど私がBBTに在籍していた2016年5月の終わりから6月にかけての話です。

その時、私が考えたRTOCSの結論は、「ライザップゴルフ」「ライザップマラソン」「ライザップ営業スキル」「ライザップ英語」といったライザップのメソッドを活かして他のジャンルを展開する、というものでした。

これはあくまでも私がBBT大学院のRTOCSの課題で私なりに考えたものでしたが、今、まさにライザップが英語やゴルフを展開しています。まさに未来を見据える力が身に付いていた、と言っても過言ではありません。

さらに、BBT大学院ではイノベーションの科目があります。

この科目は、大前研一氏直伝のゼロからイチの発想術を駆使して新たな製品・サービスを考える内容です。

最近、あらためてこのイノベーションの科目で行った自分やクラスメートが発想した製品・サービスの内容をみてみました。すると、あれから3年ほど経過していますが、クラスメートが発想したのと似たような製品・サービスが、実際に世の中に出ていることに気づきました。

つまり、どういうことかというと、BBT大学院でRTOCSやイノベーションの授業にしっかりと取り組むことで、自分でビジネスの構想をゼロから起ち上げる力がつくことを意味しています。

そして、この構想を立ち上げる力は考え方の道筋があります。なので、この考え方の道筋をしっかりと理解し、モノにすれば誰でもできるようになります。

さらに嬉しいことに、この考え方の道筋は様々なことに応用が効くので、今、自分が行っている業務にも考え方や視野が広くなることで課題の発見や解決策の立案、実行計画を立てることにも役に立っています。

4.まとめ

もうお分かりいただいたと思うのですが、私がBBT大学院で得た3つの力は、RTOCSを真剣に取り組んだことで身につきました。

冒頭にもお伝えした通り、通常のビジネススクールでは、すでに成功や失敗をしている企業の検証を行います。これに対し、BBT大学院のケーススタディであるRTOCSは、現在進行形の企業のケースを扱います。

つまり、誰も正解が分からない問題を自分自身の頭と判断で解いていくということです。この結果、これからのWithコロナで不確実な時代を生き抜く力が身についていくと私は考えています。

今は、パソコン一台で個人が稼げる時代になってきました。

個人で稼ぐとなったときにも、「意思決定する力」「多面的な視点で物事を考える力」「構想力、未来を見据える力」は、きっと役に立つと思います。

いやむしろ、この3つの力は不確実な時代を生き抜いていくのに必須の力だと考えています。私も、まだまだこの3つの力を駆使して、自分の仕事やこれからの人生を切り拓いていこうと考えています。

この記事を読んでBBT大学院への入学を考えているあなたも、説明会は随時行っているので一度、ぜひ参加してみませんか?

小林 純人(こばやしすみと)

製薬企業に約20年勤務。営業、マーケティング、学術、教育研修と幅広い業務を経験。現在も製薬企業に在籍。MBA(経営管理修士)。コピーライター&セールスライター。
2017年9月BBT大学院経営学研究科経営管理専攻修了。BBT大学院で経営学を学ぶうちに、子どもの頃から経営学を学ぶ必要性を感じる。BBT大学院卒業後は同期の有志とともに子ども向けビジネス講座を開催。会社員の傍ら、未来の日本を担う次世代の子どもたちに社会を生き抜く力を提供する活動にも力を入れている。



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